
このガイドの内容
この仕様で最初に確認すること
表面ではじくことと組立品を水が通ることは別です。必要な条件を決め、屈曲や洗浄の前後で比較します。撥水加工だけで切断面や針穴が密封されるわけではありません。
- 表面の濡れ条件
- 洗浄後の状態
- 縫い目や端部からの浸水
表面で水をはじいても、縫製品の内側が乾くとは限らない
撥水加工テープが表面散水で丸い水滴を作ります。製品では切断面に吸水する糸が露出し、針穴がテープを貫き、折り部が裏側に水を保持します。繰返し曲げと洗浄後は表面が早く濡れます。密閉コーティング品は別の挙動ですが、折り部が硬くなる場合があります。
表面の濡れ低減、吸水の遅延、裏面への移動制限、密閉組立品のどれが必要か定義します。水はね、浸漬、圧力、時間、曲げ、洗浄、乾燥、観察時点を指定します。実際の切断面、縫い目、折り、金具、隣接素材を組み、未処理対照と新品・使用後を比較します。表面、裏面、縁、縫い線を別々に記録します。
撥水テープは規定暴露と完成組立品で開発し、表面の水滴、吸水、裏面移動、切断面と縫い目からの浸入を分けます。
同じ基材テープで撥水加工を比較する
未加工品と撥水加工品は、繊維、織組織、色をそろえ、後加工だけを主な比較条件にします。所定のコンディショニング後に、金具への通しやすさ、縫い目の形成、表面の触感を比べます。基材が異なると、その差を撥水加工の影響と誤認するおそれがあります。
- 同一構造の未加工対照品
- 加工後の金具通しと縫製性
後加工の変更時に再承認する条件を決める
承認結果を、基材構造、後加工工程、試料番号にひも付けます。薬剤配合、付与工程、外注の後加工先が変わる場合は、量産前の通知を求めます。代替加工が同じ性能を示すと決めつけず、製品で必要な特性を再確認します。
- 承認済みの構造、後加工工程、試料番号
- 事前通知が必要な変更項目
表面撥水と組立品の水管理を分ける
必要な水挙動、暴露、処理、開口部、使用前後の観察を記録します。
横にスクロールして全項目を確認 ↔
| 項目 | 記録内容 | 確認方法 |
|---|---|---|
| 性能目的 | 水滴、濡れ遅延、吸水または移動限度、密閉組立品要求 | 製品使用目的を承認 |
| テープ仕様 | 繊維、構造、幅、厚さ、処理またはコーティング、色、ロット、試料番号 | 保管処理見本と照合 |
| 暴露方法 | 水、散水または浸漬、圧力、角度、時間、量、温度、観察時点 | 管理した書面手順を実行 |
| 組立詳細 | 切断面、熱処理、折り、縫い目、針穴、金具、下地、隣接素材 | 量産相当試料を作る |
| 使用順序 | 曲げ、摩耗、汚れ、洗浄、乾燥、回復、回数 | 処理品と対照を同時処理 |
| 観察 | 水滴、濡れ、質量、裏面移動、縁と縫い目の浸入、硬さ、外観 | 部位別に記録 |
表面処理だけで糸経路、切断面、針穴は密閉されず、買い手が製品判定と手入れ耐久を定義します。
仕様確認シートをダウンロード ↓組立品の使用前後で水挙動を評価する
必要な水結果を定義する
表面水滴、濡れ遅延、吸水低減、裏面移動制限、完成構造の密閉のどれかを明記します。
暴露される詳細を作る
単体にはない水路となる切断面、折り、縫い目、針穴、金具、下地を含めます。
使用と水の順序を行う
必要な曲げ、汚れ、洗浄後、処理組立品と対照を同じ時間と条件で暴露します。
全ての水路を観察する
表裏、縁、縫い目、硬さ、回復を記録し、一項目を防水承認へ置き換えません。
異なる水挙動を混同する表現
水滴を防水と呼ぶ
表面の水滴では、糸、縁、針穴、組立品への浸入は分かりません。
新品テープだけを試す
曲げ、摩耗、洗浄で処理が変わります。必要な使用順序と未処理対照を比較します。
異なる時点で観察する
直後の写真と遅い読取りは別状態です。暴露、排水、観察時点を固定します。
選ぶ前に確認したいこと
撥水テープを使えばバッグ全体が防水になりますか?
なりません。表面で水滴を弾いても、縫い穴、裁断端、接合部、バッグ生地から浸水します。想定する雨や飛沫を定め、テープ名だけでなく実際の縫製部や取付部を評価します。
撥水加工後に確認すべき項目は何ですか?
予定する洗浄と劣化後の撥水性に加え、色、風合い、バックルでの滑り、縫製性を確認します。新品のテープで良くても折り曲げや摩耗で変わるため、完成構造で承認します。
検討の出発点になる製品
基材の構造を検討するための参考製品です。機能加工の可否と評価条件は、別途確認が必要です。
製作したい製品をお聞かせください
仕様が未確定でもご相談いただけます。用途と迷っている点をお知らせください。寸法や数量がお決まりであれば、併せてご記入ください。



